屋久島伝承蔵
2010年 08月 12日
鹿児島本土より南南西約60km、
九州最高峰宮之浦岳がそびえ、海上に浮かぶアルプスと言われる世界自然遺産の島。
ここ「屋久島」の懐に抱かれるように、
伝統的な手造り甕仕込みにこだわった焼酎蔵「屋久島伝承蔵」はあります。
蔵の中に入ると、一次仕込み用のかめが12個、
二次仕込み用のかめが42個並んでいます。
このかめは、明治20年のものを大事に使っています。
「だから、かめにも蔵にも蔵の精が宿っているんですよ」と本坊さん。
麹はドラムで蒸しから種付けまで行い、その後麹室に引き込んで完成させます。
麹室にはヒーターなどはなく、天窓の開け閉めのみで温度調節を行っています。
まさに自然まかせの麹造りです。
屋外では、芋切り作業。
芋の末端の部分と傷んだ箇所を取り除く作業で、こればかりは機械化できません。
パートさんに混じって、工場長以下スタッフ総出の作業です。
毎日1.2トンもの芋が搬入されてくるのだそうです。
地元産の芋だけでは足りないので、時期によっては鹿児島本土の芋も使っています。
「天候が悪いと船が止まり、新鮮な芋が入らなくなる。だから100%地元産にしたいのですが、
屋久島には畑にできる平地が少ない上、生産者の方々が高齢化していて、
毎年一人減り、二人減り、という状態で。
若い方にもっとさつま芋作りに参加してもらえれば」と土屋工場長。
屋久島産の芋は大変な貴重品なのです。
まだまだ蔵の一部分しかご説明できませんが、
このようにして「屋久島伝承蔵」の焼酎は造られています。
是非当店で「屋久島伝承蔵」の焼酎をお試しください。
博多水炊き 銀獅子総本家
by hinaijidori
| 2010-08-12 23:52
| 水炊き屋のお酒