「屋久島を感じる夕べ」
2010年 08月 25日
2010年8月25日(水)
当店にて本坊酒造㈱ 屋久島伝承蔵 杜氏 石井律さんと楽しむ
「屋久島を感じる夕べ」が開催されました。
九州最高峰、標高1935mの宮之浦岳
(山頂は北海道なみの気候で、南北に長い日本列島の自然の縮図を見ることができます)
や樹齢数千年といわれる縄文杉に代表される豊かな自然が多く残る島「屋久島」。
「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」に基づき
世界自然遺産にも登録されております。
この緑豊かな島で40年近く前より小さいながらも手造りの焼酎を造り続ける「本坊酒造㈱伝承蔵」。
この環境を最大限に生かし、魅力のある焼酎を送り出しております。
今回、「屋久島」の自然の恵みを身近に感じていただきたいとの想いから
「伝承蔵」石井 律杜氏の協力の元、「屋久島を感じる夕べ」を企画いたしました。
自然の恵みがふんだんに詰まった屋久島の雰囲気が存分に味わえる「伝承蔵」の焼酎を、
ゲストである石井杜氏のお話を伺いながら当店の料理と併せてお楽しみいただきました。
ご用意した焼酎は上の二種類、「太古 屋久の島」、「大自然林」でした。
今年の夏より新杜氏となられた石井さんが直接手がける銘柄です。
お水も屋久島の名水をこの日のために届けていただきました。
一部前日より「前割」をして飲み会スタートです。
「太古 屋久の島」は蔵の定番酒。
芋はコガネセンガン、酵母は長年かけて自社開発した本坊酵母、
そして屋久島の名水、手造り麹をもって仕込まれます。
もろみ日数は約15日。
バナナやマンゴーなど南国系フルーツが完熟したような香りがする頃、蒸留器にかけられます。
蒸留方法は常圧蒸留法と呼ばれる昔ながらのスタイル。
常圧蒸留の焼酎は素材本来の芳香や旨味、そして深みがあるとのこと。
百聞は一見にしかずということで、杜氏のお話を伺いながら早速「前割」をいただきました。
1:1でも飲みやすい。
素朴な香りと甘みもしっかり感じ、余韻を残しながら切れ上がっていく。
うん、それにしても水がうまい!(笑)
やわらかいその水の硬度はなんとたった10度という超軟水。
太古の神秘を宿した名水と大自然の恵み、そして伝統の技が見事に調和した焼酎でした。
「大自然林」は限定商品。
芋も100%屋久島産の白豊を使用しています。
作付面積の少ない屋久島では芋の生産量にも限界があるそうです。
新杜氏・石井律氏が精魂込めて造り上げた逸品です。
そしてこの蔵にはもう一つの秘密が。
わずか3人の蔵人だけで守られるこの蔵には、
明治20年から受け継がれてきた56個の甕が現役で使われています。
ラグビーボール型をした甕はすべてが国産で、今はもう作られていない貴重なもの。
この甕を使った甕仕込にこだわっています。
タンク仕込では出せない独特の風味になるからだそうです。
そして良質の酵母が甕に住み着いていること、
土中に埋まっていることで保温に優れているのも甕の利点。
手間と時間はかかっても呑んで旨いと思う焼酎を造りたいという思いがこめられているのです。
こんな形で行われた屋久島を感じる夕べ。
今回も飲食店関係者のみならず、
一般のお客様まで幅広くご来場いただきました。
まだまだ至らぬ点も多々ありまして、
すべてのお客様にご満足いただけているとはとても思えませんが、
今回の会が今後の皆様にとって少しでも有意義な時間となりましたら幸いです。
今後ともこのようなイベントに積極的にかかわってまいりたいと思いますので、
末永いお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
本坊酒造㈱屋久島伝承蔵
鹿児島県熊毛郡屋久町安房2384 Tel 0997-46-2511
手作りの技を伝承し、その技を持って自然豊かな島「屋久島」を表現する・・・
主催 博多水炊き 銀獅子総本家
後援 本坊酒造㈱ 屋久島伝承蔵 (有)コセド酒店
by hinaijidori
| 2010-08-25 19:11
| 営業に関するお知らせ