カテゴリ:蔵元見学報告( 7 )

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創業享保元年(西暦1716年)

『手間隙を惜しまず高品質な酒造り』を念頭にかかげる蔵元、

「阿部勘酒蔵店」さんにお邪魔致しました。


古くより塩竈神社のふもとに門を構え商店を営み、

伊達藩の命により塩竈神社への御神酒御用酒屋として酒造りをはじめられた蔵元。

現在も酒造の安全祈願をし、塩竈神社、志波彦神社の御神酒を醸し、

無事酒造時期が終わると神酒を奉納しています。

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蔵のある塩竈市は今回の震災で津波にも襲われ、

蔵元にも波が届いたそうです。

実際に襲ってくる波は真っ黒で、ヘドロ等の掃除も大変だったとか。

本塩釜の駅前は閉店しているお店が多く、信号もまだ灯っていませんでした。

そんな中でも阿部勘酒蔵店は先代達のしっかりとした対策で、

大きな被害もなく、復興の先駆けとして今も営業を続けておられます。


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営業担当の菅井様に早速蔵内をご案内していただきました。

夏場なので仕込みはしていませんでしたが、

清潔な蔵内を見ると丁寧な仕事が目に浮かんできます。

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浸漬タンク
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蒸米機
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放冷機

一つ一つの作業を丁寧に説明いただきました。

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麹室の中にも入れていただきました。

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木目の細かい最高峰の秋田杉を贅沢に使用し、

湿気や結露等の影響を受けない創業当時より受け継がれている麹室です。

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2部屋に分けて細かく管理、作業をしています。

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隣には全て機械で管理できる麹室も新設されていました。

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マイナス20度の大貯蔵庫。

阿部勘お得意の吟醸作りに欠かせない設備です。

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たくさんの搾り袋が干されていました。

秋口の出番までお休み中。

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製造タンク

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サーマルタンク

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平成15酒蔵年度より本格粕取焼酎も製造しています。

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こちらは研究室。

酒質等の詳細なデータを測定し、

品質向上、品質管理に余念がありません。



”高品質少量生産の吟醸酒づくり”、

そして”高品質の酒を消費者の手に届く価格で”の大方針のもと、

蔵元の要伊藤杜氏が中心となって酒蔵を設計し数々の設備を導入した阿部勘酒造店。

一番コストがかかる人件費を抑えるため、

そして大切な働き手の蔵人が深夜労働等の重労働から解放させるため、

最新の自動製麹機”杜氏さん”を他社に先駆けて導入。

温度設定などコンピューターに熟知している伊藤杜氏ならではの力量で

最高の状態で使いこなしています。

また「米どころ宮城」の蔵として地元を大切にとの思いから

宮城県酒造好適米「蔵の華」や、「ひとめぼれ」を中心に

「まな娘」や「五百万石」、「亀の尾」(石巻産)など

宮城県内で作付けしている米を多く使っており、

地元消費者を主に販売しているため塩釜圏内に7割、

仙台や首都圏に3割を出荷とまさに震災復興の先駆けとして奮闘しておられます。



仕込みの規模は小さいながらも旨い酒を作るのに蔵の大小は関係ない。

逆に製造・仕込から製品出荷、そして販売後のお客様の反応まで、

年間通して杜氏が常駐し、きめ細やかな管理と対応ができると考えている蔵元。

またひとつ新しい形の蔵元を知ることができました。

お忙しい中本当にありがとうございました。

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by hinaijidori | 2011-07-16 19:38 | 蔵元見学報告 | Trackback

本坊酒造 屋久島伝承蔵

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「太古 屋久の島」や「大自然林」でお世話になっている

本坊酒造屋久島伝承蔵を見学させていただきました。

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当日飛行機が着陸できない等のハプニング続出でバタバタの蔵見学。

ご面倒、ご心配おかけいたしました。。

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スリッパに履き替え案内していただいた蔵の中はかめ壺だらけ!

こちらの蔵は製造する全ての焼酎がかめ壺仕込なんです!

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見学者に分かりやすいように配慮されています。

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麹室の中にも案内していただきました。

冷暖房は一切使わず、自然換気だけで温度を調節。

杜氏が確かめながら丁寧に手入れを施すさまが浮かびます。

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かめ壺の中。

意外と深い!

洗うときは上半身潜って作業するそうです。

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これは芋を洗う機械。

自分たちで作ったそうです!

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蒸留器です。

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できた原酒は最低1年は寝かして、

味が落ち着いてから出荷するそうです。

まろやかでやさしい味わいは屋久島の自然の力だけでなく、

人が大切に育て上げた結果でもあります。

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試飲スペースもあります!

屋久島島内でしか販売していない焼酎もあります。

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石井杜氏には仕込みが始まったころに見学に来て、

作業も一緒に体験してほしいとのお言葉も頂きました。

是非仕込み中に再訪問させていただきたいと思います。

石井杜氏、蔵の皆様本当にお世話になりました。

今後とも末永いお付き合いのほどどうぞよろしくお願いいたします。

石井杜氏ブログ






博多水炊き 銀獅子総本家
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by hinaijidori | 2011-06-14 21:20 | 蔵元見学報告 | Trackback
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本日は西田酒造さんにわざわざお時間を作っていただきまして、

蔵見学をさせていただきました。

司社長じきじきにお相手をしていただきまして大変恐縮でした。(笑)

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早速蔵内をご案内して頂きました。

大きな蒸し器。

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この日も仕込みは続いています。

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酒米を実際に拝見。

写真では分かりずらいですが目に見えて大きさの違いが分かります。

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お米の種類でも大きさが違うそうです。

酒造好適米は普通の食用米よりも粒は大きめですが、

その種類により大きさはさまざま。

また精米歩合で当然目に見えて大きさが変わります。

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貯蔵タンクはお酒の種類によって管理温度が違います。

香りを大事にする吟醸酒は-5度の超低温貯蔵。

特別純米酒は7~8度で熟成をさせていました。

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そしてまさかの麹室の中まで見学させていただきました。

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初めての麹の味見!

とっても甘い!

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さらに中に入ると昨晩仕込んだ麹が眠っていました。

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搾る前「とめ」状態の特別純米酒。

「そえ」「おどり」「なか」「とめ」各状態のタンクを一つずつ見せていただきました。

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そしてなんと搾り立てのお酒を試飲!

ぴちぴちのフレッシュなお酒なのに口の中に広がる旨味!

これぞ田酒!

司社長も今日のお酒はいい!とご納得の様子でした!

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まだまだ仕込み中のお忙しい時期に本当にたっぷりのお時間を割いていただきました。

とても貴重な経験になりました。

司社長、蔵の皆様本当にお世話になりました。

今後とも末永いお付き合いのほどどうぞよろしくお願いいたします。







博多水炊き 銀獅子総本家
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by hinaijidori | 2011-01-31 13:11 | 蔵元見学報告 | Trackback

青森県弘前市 三浦酒造

初めての青森県です。

やってきたのは弘前市にある三浦酒造さん。

「豊盃」という東北の新旗手として現在注目を浴びる期待の日本酒を醸す

家族中心の小さな蔵元さんです。

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お父さんである三浦慧社長の指揮の下、

若き5代目となる三浦兄弟が杜氏として先頭に立って仕込みに入り、

岩木山・赤倉山系の伏流水と契約栽培された良質の酒造好適米を用いて、

造り手の顔がみえる丁寧な小仕込みにこだわって酒造りを行っています。

本日はお忙しい中、兄 三浦剛史さんにお時間を作っていただき

蔵見学をさせていただきました。

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この規模の蔵元さんとしては稀な自家精米機。

あまりに大きく、設置の際に屋根を突き破ってしまったそうですが、

「農家さんが苦労して育ててくれたお米を大事に、自らの手で丁寧に精米したい」

という想いから導入したそうです。

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麹室。

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作り中のタンクも上から覗かせてもらいました。

とってもいい香り。

でもうっかり落ちたらあの世行きとか。(笑)



タンクごとに違う種類のお酒が仕込まれていたのですが、

やはり香りから違います。

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蔵は木造。

冬は外気温より冷えず、夏はやや涼しい。

日本酒に最適の環境です。

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残念ながらこの日は“搾り”はなかったのですが、

隅から隅まで丁寧にご説明いただきました。

こだわりの「豊盃米」はこの蔵元さんがみごとに復活させた酒造好適米。

他の酒造好適米よりもさらに一回り大きなそのお米は、

米に力強さがあり、上立ち香は特にありませんが、

口に含んだ瞬間に、他の酒米とは違った不思議な含み香を感じます。

近年の目覚しい品質向上によって一躍その名を知らしめた「豊盃」ですが、

生産量は増やさず、「和醸良酒」の精神の下、

家族一丸となって丁寧な酒造りに取り組み、より高い水準の酒に挑戦し続けています。

毎年の品質向上と製造技術の進化には、今後益々の期待が寄せられています。

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日曜祝日も関係なく仕込み真っ盛りのお忙しい時期に、

たっぷりお時間を割いていただき恐縮でした。

とても貴重な経験になりました。

剛史杜氏、奥様、蔵の皆様本当にお世話になりました。

今度は夏「ねぶた祭り」の時期にお邪魔させていただこう。(笑)







博多水炊き 銀獅子総本家
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by hinaijidori | 2011-01-30 15:43 | 蔵元見学報告 | Trackback

富久長 今田酒造③

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「富久長」今田美穂さんに安芸津市を案内して頂きました。

お忙しいところお邪魔した上に恐縮でしたが、

安芸津市の素晴らしさを一部堪能させていただきました。

幸運なことに天気もよく、ドライブ日よりでした。(笑)



日本酒を、そして地元をこよなく愛する美穂さんでした。

楽しい時間をありがとうございました。




博多水炊き 銀獅子総本家

南 和則
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by hinaijidori | 2009-07-17 14:26 | 蔵元見学報告 | Trackback

富久長 今田酒造②

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麹作り。

その中でも美穂さんは「米を蒸す」という作業にこだわっています。



「富久長」さんが使う水も軟水です。

軟水での酒造りは10℃内外という低温で30日にもわたる長い期間、

モロミがじっくりと発酵を続けていかなければなりません。(軟水醸造法)

その為には、お米が理想的な状態に蒸しあがっていること。

軟らかすぎれば崩れるように溶けてしまいますし、硬ければ溶けずにそのまま粕となってしまいます。

外硬内軟。

米の外側は硬くて溶けにくく、内側は軟らかいという一種矛盾のような理想的な蒸米。



そんな蒸米を作るため、蒸気の圧力や温度そして乾燥具合にまで気を配り、

自由に圧力・温度調整が出来る機械を導入していました。

この「米を蒸す」作業でお酒の味は90%決まってしまう、と美穂さんはおっしゃいます。

ここで完璧な蒸米が出来なければ、この後どんなに完璧な製造をしてももう手遅れなのだと。



感性のお酒「富久長」は女性杜氏の細かな心配りが詰まりに詰まった日本酒でした。





博多水炊き 銀獅子総本家
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by hinaijidori | 2009-07-16 16:58 | 蔵元見学報告 | Trackback

宝剣酒造

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http://www2u.biglobe.ne.jp/~houken/index.html

名水の湧き出る酒蔵 「宝剣酒造」 さんにお邪魔しました。

あいにく、杜氏の土井さんは出張でお留守でしたが、

突然の訪問にもかかわらず、快く応対して頂きました。

しばし談笑後、さっそく蔵の中へ。



小さな小さな蔵でした。

作業はわずか4人。

そして手作業にこだわり、無駄なコストはかけず、質のいい日本酒を造り続けていました。

大きな機械がほとんどなく、あまり効率のよい作業場ではないようです。

その分、ぶち動くそうです。

汗水たらして作り上げている日本酒。

こんなお酒造りの背景も、我々飲食業界の人間がお客様に伝えていかなければ。



最後に、自慢の湧水を飲まして頂きました。

酒造場内に広島県ではまれにみると云われる、旧厚生省のおいしい水基準にほぼ合致する宝剣名水。

1日約20トン湧き出していて、この水は120年前に野呂山に降った雨雪が伏流水となって現在湧き出ていることが化学的に証明されています。

柔らかくすっきりとした水。

原料の水はもちろん、米を洗うのにも、なにをするにも全てこの水を使っていました。




宝剣酒造株式会社
創業 明治5年  西暦1872年

代表取締役 土井 忠明 (1942年 昭和17年 生 )

所在地 〒737-0152
広島県呉市仁方本町1丁目11番2号
TEL (0823)79-5080
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by hinaijidori | 2009-07-14 18:12 | 蔵元見学報告 | Trackback

高田馬場駅前!毎朝5時まで営業! 03-3209-1535


by まるはち